はじめに
「また何かやらかしたのだろうか・・・」
「なぜか怒られている気がして怖いな・・・」
今日も職場にいると胸がザワザワ、としんどくなってきてしまう。
上司の何気ない一言。
同僚の少し冷たい口調。
職場のちょっとした空気感。
それだけで、一日中気持ちが沈んでしまうことはありませんか?
「気にしすぎかな・・・」
「もっと強くならなきゃ・・・」
そう思いながらも、心はしっかりダメージを受けていますよね。
一人で勝手に傷ついて、落ち込んでしまう気持ち、
私もよく分かります。
どうして、こんなに“ちょっとしたこと”でやられてしまうのでしょうか。
それには、HSPという気質が関係しているかもしれません。
HSPとは?

HSP(Highly Sensitive Person)**Highly Sensitive Person(とても敏感な人)**の頭文字をとり、「HSP」と略されています。
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念で、
人口の約15〜20%が当てはまると言われています。
HSPは診断名ではなく、生まれ持った気質です。生まれつき感受性が強く、刺激に敏感な気質を持つ人のことです。
特徴としては、
これは性格の弱さではなく、脳の情報処理の特性だと言われています。
なぜHSPは傷つきやすいのか?

では、なぜHSPの人だと、些細なことで傷ついてしまったり、
疲れやすく感じてしまうのでしょうか。
これは、あなたは甘えている、メンタルが単に弱い、とは違い、
HSPの特徴かもしれません。
理由を知ったうえで、
自分を認めてあげることが大切です。
① 深く分析・処理してしまう
HSPの人は、出来事を“深く”処理してしまう特徴があります。
例えば、上司に
「ここ、もう少し丁寧にできる?」
「どうしてこうしたの?」
と言われたとします。
多くの人は
「次から気をつけよう」
「こんな理由があって・・・」で終わるかもしれません。
でもHSPの人は、
と、何層にもわたって考えてしまいます。
その分、心のエネルギーを消耗してしまうのです。
単に業務上のちょっとした注意やアドバイスまで、
どこまでも考え詰めてしまい、結果、傷づきやすくなります。
② 言った人の気持ちまで想像してしまう
職場で同僚、上司と会話をする機会は多いと思います。
そのときに、
「あの言い方、イライラしてた?」
「本当は怒ってる?」
「何か仕事で迷惑かけてしまっている?」
というように、言葉そのものだけでなく、
その人の裏の感情まで想像してしまうことはありませんか?
HSPの人は、相手の気持ちを読み取ろうとする優しさが、
ときに自分を傷つけることもあるのです。
私自身の経験としても、
相手は全く何も考えていなかったという場合もあるにも関わらず、
相手の感情を「深く」読み取ろうとしてしまい、
自分の非を探してしまうこともありました。
結果、自分を責めてしまったり、傷つくこともありました。
③ 人の顔色や表情に敏感

ちょっとした眉の動き。
声のトーンの変化。
空気感。
HSPの人は細かな変化をキャッチします。
だからこそ、
「今、空気変わったよね?」
「何となく怒ってる?」
「今日は元気がなさそうだなあ」
「なんだかピリピリしているな」
と誰よりも早く気づいてしまいます。
でもそれは、自分が悪いとは限らないのです。
ですが、そんな時にも、
自分がなにか迷惑をかけてしまった?
と、深く分析してしまい、傷ついてしまうことに繋がります。
④ 場の雰囲気を拾いすぎる
職場が少しピリッとしただけで、心がザワザワ。
自分に向けられていなくても、
空気の緊張感をそのまま受け取ってしまいます。
常にアンテナを張っている状態なので、
疲れやすいのは当然なのです。
また、ある人が別の人への怒り、不満を、
HSPの人は自分へ向いているかのように、感じ取ってしまうことも多くあります。
その結果、私のせいだと感じてしまい、傷ついてしまう結果に繋がります。
性格の弱さではない
「打たれ弱い」
「考えすぎ」
「メンタルが弱い」
「繊細すぎる」
そう言われたことがある人もいるかもしれません。
でもそれは、甘えではありません。
HSPは脳の特性であります。
情報処理の深さゆえの反応で、甘えているのとは少し違いますよね。
感じないようにすることは、なかなかできません。
私の経験
私も、忙しい時のピリッとした雰囲気にすぐ反応してしまいます。
本当は怒られていないのに、
「何か悪いことしたかな」と不安になってしまいます。
一人で勝手に傷つき、勝手に落ち込んでしまいます。
後から考えると、
ただ相手が忙しかっただけ、ということも多い。
後で何とかコミュニケーションを図り、
なんともなかった!ということが実際は多いです。
それでも、その瞬間は心がギュッと縮こまります。
一方で、
ことで感謝されることもあります。
でも、やっぱり疲れやすいし、
いい評価につながることは多くはありません。
それも事実としてありました。
傷つきやすさは強みにもなる

傷つきやすいということは、
ということでもあります。
雑に扱わない。
深く受け止める。
それは大きな強みです。
特に、人の気持ち、痛みが分かることで、
人に寄り添った仕事ができますし、
自身の言動につながるため、人間関係で役に立つこともあります。
疲れやすかったり、傷つきやすかったりもありますが、
強みになることも忘れてはいけません。
ラクになる考え方
HSPで傷つきやすいのは、弱いからではない、
甘えているからでもないということについて、説明しました。
なかなか自身の性格、考え方、感じ方を変えることは難しいことです。
とはいいつつも、少しでも楽に過ごしていきたいという気持ちもありますよね。
そんな時、私はいつも心掛けていることがあります。
感情ではなく事実ベースで考える
と、一歩引いて見る練習をしてみることです。
今「深く」考えてしまっているな、と気づくことで、
その考えをそこで食い止めることができます。
そして何より、
自分を責めないこと。
傷ついた自分に、
「今日もしんどかったね」
と声をかけてあげてください。
コミュニケーションを図る
朝挨拶をしたり、会ったときになにげないお話をしておくと、
この人は今忙しいだけなんだ・・・
こんな案件で大変なときなんだ・・・
というのがある程度把握できておくと、
相手の事情を理解することができます。
また、実際に相手はなんとも思っていないというのが、
私の経験上ほとんどでした。
そのため、普段から挨拶を交わしたり、
ちょっとしたコミュニケーションをしておくことで、
その人を信頼し、理解につながることになります。
まとめ

今回の記事では、HSPの人が傷つきやすい理由をまとめてみました。
HSPの人がちょっとしたことで傷つくのは、
という特性があるからです。
それは弱さではありません。
繊細さは、優しさでもあります。
そしてそんな時に少しでも楽に心を保ちたいときは、
ということを思い出してくださいね。
傷つきやすいあなたは、
それだけ人のことを大切にできる人でもあると思います。
この記事を読んで少しでも気持ちが軽くなればうれしいです。



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