HSPに向いている仕事とは?苦手な環境・合う職場の特徴をやさしく解説

仕事×HSP

はじめに|「この働き方、向いてないのかな」と感じていませんか?

仕事がつらい。
周の同僚は平気そうなのに、自分だけが消耗している気がする。

「社会不適合なのかな」
「自分は気が弱い・・・」
「もっと強くならなきゃいけないのかな・・・」

そんな風に感じてはいませんか?

もしそう感じているあなたは、
それは能力の問題ではなく、気質と環境の相性が合っていないのかもしれません。

最近よく耳にする「HSP」という言葉。
自分はHSPかもしれない、と感じている方へ向けて、
向いている仕事や環境について、私の経験も含めてお伝えしていきたいと思います。

HSPとは?なに?

HSP(Highly Sensitive Person)は、
心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。

医学的な診断名ではなく、生まれ持った気質のひとつとされています。
性格のような個性みたいなものです。
なので、あなたは悪い、弱いということではまったくありません。

あなたの個性だと考えるようにしていきましょう。

主な特徴は以下の4つ(DOESと呼ばれる指標)です。

  • D:深く処理する(Depth of processing)
  • O:過剰に刺激を受けやすい(Overstimulation
  • E:感情反応が強く共感力が高い(Emotional responsiveness)
  • S:些細な刺激を察知する(Sensitivity to subtleties)

人口の約15〜20%に見られるとされており、
珍しいものではありません。

繊細で、いろいろなことに気付く、そして小さな刺激も受け止めやすい、というもので、
病気でもなく、問題があるわけでもない。
あなたの個性の一つということです。

過去にHSPについて解説しています。
よかったらご覧になってくださいね。

HSPどんなことが苦手?

HSPの人が苦手と感じやすいことには、傾向があります。
HSPの人は、刺激、雰囲気に敏感であることが多いです。

  • 強い口調や怒鳴り声
  • 大きな音や騒がしい空間
  • 同時に多くの作業をこなすマルチタスク
  • 強い競争環境
  • 急な変更やプレッシャー

これは「弱い」のではなく、
刺激に対する感受性が高いために起こります。

機嫌の悪い上司や、自分ではなくても誰かが大声で怒られている環境、
常に誰かが話している職場、
などは、HSPの人はしんどくなってしまう可能性があります。

自分ではなくても、自分が怒られているような気がしたり、
心をすり減らせてしまうことも多いと言われています。

私自身も、一日中外で働き、たくさんの刺激を受けてしまうと、
帰ってから、休日は、ぐったりとして過ごしてしまう、ということが
日常茶飯事でした。

また、
家事ができなかった・・・
資格試験のための勉強もできなかった・・・
と自分を責めてしまっていました。

ストレスを感じやすい環境は?

研究や当事者の報告から、HSPの人は以下のような環境でストレスを感じやすいとされています。

  • オープンオフィスで常に話し声がある
  • 感情的な上司・同僚がいる
  • 失敗に厳しく、ミスが許されない文化
  • ノルマや数字に強く追われる環境
  • 常に人と接し続ける接客業(※向いている人もいます)

特に「安心感がない環境」は、慢性的な疲労につながりやすいです。

私は、以前働いていた職場では、
休憩中もおかまいなしに、同僚から話しかけられたり、常に電話がかかってきたりという経験があります。

また、休日でもシフトや確認事項での連絡がくることもしばしばでした。

「私は休日なので」と、断ることが当然のように思うかもしれませんが、
断れない、気になってしまう、対応してしまう・・・
と、結局休んだ気になりませんでした。

また、ピリピリしている職場では、
私がなにか間違えたことをしてしまったのか?
と、気になってしまい、仕事が進まないということもありました。

どんなことが得意?

一方で、HSPの特性は大きな強みでもあります。

  • 相手の気持ちを察する力
  • 細かい違和感に気づく観察力
  • 丁寧で正確な作業
  • 深く考え、質を高める力
  • 一対一の関係性を築くこと

丁寧で、人に寄り添うことを強みとする方が多く、
人の話を聞いたり、関係を築いたり・・・ということに活かすことも可能です。

実際、サポート職やクリエイティブ分野で力を発揮する人も多いです。

どんな職場が合いそう?

HSPの人に合いやすい環境の特徴は次の通りです。
静かな環境、刺激が少ない環境だと落ち着いて業務を進められそうに思います。

  • 静かで落ち着いた空間
  • 感情的なコミュニケーションが少ない
  • 個人作業の時間がある
  • 成果だけでなくプロセスも評価される
  • 理解のある上司や同僚がいる

重要なのは、「刺激が少ない」ことと「安心感がある」ことです。

HSPに合いそうな職種は?

※あくまで傾向であり、個人差があります。

比較的向いていると言われやすい分野

個人差、個人の得意なこともバラバラなため、一概には言えませんが、
比較的向いているとよくいわれている分野は以下の通りです。

  • 文章を書く仕事(ライター、編集)
  • デザイン・イラストなどのクリエイティブ職
  • カウンセラー・支援職
  • 図書館司書や研究補助など静かな環境の仕事
  • データ入力や事務作業(環境による)
  • 行政書士、社労士等の士業

人の心に寄り添ったり、落ち着いた環境だと刺激が少なく、
仕事にも集中できそうですよね。

HSPの人は、人の心に寄り添いすぎて逆につらくなってしまうというケースも多いため、
カウンセラー等も一線を引く必要はありそうですが、
落ち着いて相手の立場になり、話を聞くことが強みであることが多いため、
活かすことができそうですね。

事務職の場合、次々とマルチタスクをする必要がある、
営業等の人に合わせて動く必要がある等、環境が合わないケースもあるため、
注意が必要かもしれません。

どんな業界、職場か、ということを事前によく見てみる必要がありあそうです。

環境によっては負担が大きい職種

一方で以下のような職場だと、刺激に振り回されたり、心を消耗してしまう可能性が高いと考えられます。

  • 常にクレーム対応がある仕事
  • 強いノルマ営業
  • 体育会系文化の職場
  • 大人数をまとめる強いリーダー職

ただし、「職種」よりも大事なのは職場の文化や人間関係かもしれません。
誰にも理解されなかったり、気が弱い人として扱われるような環境だと、
自信がなくなり、つらくなってしまう可能性がありそうです。

正社員以外の選択肢もある

また、「正社員でフルタイムで働くことが正解」と思い込んでいませんか?
正社員で働かないといけない、という風潮は確かにあるかもしれません。

でも実際には、

  • パート
  • 派遣
  • 業務委託
  • フリーランス
  • 在宅ワーク

など、働き方は多様化しています。

HSPの人にとって、
働く時間や人との距離を調整できる働き方は、心の安定につながることがあります。

一度正社員を辞めて、やりたいこと、合いそうな職場が見つかってから、
正社員として戻る方法もあります。

無理をして、正社員を続けているかたには、
選択肢があるということだけでも知っていただけると、気持ちが楽になるかもしれません。

今つらくても、あなたが弱いからではない

「向いていないのは、自分がダメだからだ」
そう思ってしまいがちですが、

それは能力不足ではなく、
気質と環境のミスマッチかもしれません。

HSPは欠点ではありません。
適した場所では、驚くほど力を発揮する人も多いのです。

一方で、合わない環境で働くことで、体調を壊したり、
心を消耗してしまうこともあります。

HSPはあなたの個性ですので、耐えたり、改善しようとするのではなく、
活かす、合う環境に行く、というのを、考えてみるのはいかかでしょうか。

適した環境を探してみよう

すぐに環境を変えるのは難しいかもしれません。
経済的な事情、もう少し頑張りたい、等、人によって状況は様々ですよね。

でも、今どうしたらいいのかわからない、
社会で働くことが向いていないと、自信を無くされている場合は、

  • 転職サイトを見てみる
  • 在宅ワークを調べてみる
  • 働き方の本を読んでみる

小さな一歩でも、「選択肢がある」と知るだけで気持ちは軽くなります。

まとめ|向いている場所は、きっとある

今回は、HSPの人にとって、どんな職場が向いていそうか、負担に感じそうか、ということについて解説してみました。

今回の記事のまとめです。

  1. HSPは生まれ持った気質
  2. 刺激の強い環境では疲れやすい
  3. 強みも多く持っている
  4. 職種よりも環境との相性が重要
  5. 正社員以外の選択肢もある

もし今、仕事がつらいなら、
それはあなたが弱いからではありません。

あなたに合う環境は、きっとあります。
どうか、自分を責める前に、
環境を見直す視点を持ってみてください。

コメント